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長薗安浩さん「ネッシーはいることにする」(ゴブリン書房)と初心_c0164758_15445499.jpeg

長い間、ブログを放置してしまいました。
上京してすぐは、「毎日更新する」と意気込んでいたのに。
自分は変わってしまったのでしょうか?
いい感じで脱皮中と思いたいと思います。

ゴブリン書房さんから出版されます、
長薗安浩さんの小説
「ネッシーはいることにする」の装画を描かせて頂きました。
とっても光栄です。ありがとうございます。

この本は2008年の初夏に発売された
「あたらしい図鑑」の続編になります。
はじめて読んだ時から、私はこの本が好きで、
もう何度も読み返しています。
昨年のミシマ社さんの「夏のオススメ本」の企画でも、
紹介させて頂いたくらいです。
だから、装画のご依頼を頂いた時は、
心底びっくりしました。
この本を持って上京した私ですので、
なんだか「あ、一周した!」と思いました。
そう、地球は今日も廻る。

長薗安浩さん「ネッシーはいることにする」(ゴブリン書房)と初心_c0164758_16013992.jpeg


「あたらしい図鑑」について、ちょっとだけお話しすると、、、
創作することの原点の、
言葉や絵になる前の世の中にはなんの役にも立たない、
自分だけの大事な根っこのところのことが、
描かれていると思います。
例えば、、、今日私は、
スーパーでお惣菜を選んでいるおじいさんを見ました。
そういう時に、いつも胸が苦しくなります。
全然、意味わからないでしょう?
(物語の内容とも全然関係ない、私の個人的な気持ちのやつです)
でも、これ、私にとって絶対大事なやつだって思うのです。

私は、イラストレーターという仕事を志しまして、
上京してすぐは、
私の個人的な気持ちを仕事にのせることは蛇足と思っていました。
だけど、一周した今想うのは、
何をするにも大事なのは根っこだなあと思うのです。
だから、この本が日を追うごとに大事になります。

続編、「ネッシーはいることにする」の方は、
主人公が成長した数年後のお話なのですが、
私のうしろめたい原風景と重なって、
少し苦しくなります。
私は大人になってしまって、
ごまかせたり、逃げたりできるようになってしまったので、
ちょっと忘れていました。
気持ちが整理できなかった小さい頃の方が、
いい奴だった気もします。

上手に説明できませんが、
どうか手にとってみてください!


長薗安浩さん「ネッシーはいることにする」(ゴブリン書房)と初心_c0164758_16273694.jpeg

この本が初心で宝物な理由。
もうひとつは見返しの寄せ書き。




# by zukkeenee321 | 2019-07-21 16:41 | work・ニュース

「カート・ヴォネガット全短篇4明日も明日もその明日も」装画を!_c0164758_18325657.jpeg

まさかこんな日が来るなんて、、、。


早川書房さんから出ている、
「カート・ヴォネガット全短篇」シリーズの4巻目、
明日も明日もその明日も、の装画を描かせていただきました。
かっこよく仕上げてくださったのは、
デザイナーの川名潤さんです。

想うだけでは駄目ですが、
想うことは現実に近づく第一歩だなあと思います。
ちょっと長いですがお付き合いください。



今年1月、
その日は、朝から体調がすこぶる悪く、
いよいよトイレにも座っていられなくなり、
脱衣所の床で、ひとり、のたうちまわっていました。
冷や汗が止まらず、
床に頭を擦り付けて、
iPadで「痛み 解消 今すぐ」などと検索しながら、
神様はいないのか!などと考えていました。

そこに、ポロリン、とメールの受信音。

「書籍装画のご依頼、
早川書房(さん)、カートヴォネガット全短篇」
!!!
神様はいた!




更に時は遡り、
今から15年ほど前(多分)
アフロの日本人男性がアメリカで
バックパッカーの旅をしていました。

その男性は好きな小説の原書を探していました。
とりあえず本屋に入るのですが、
英語がからきしできません。
本棚を見つめていても、何も解決しないので、
思い切って店員さんに、
自分なりの精一杯の巻き舌で、何度も言いました。

「クワァート ヴォネグォアット! プリーズ!」



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これは本棚にある原書の内の1冊


その何年後か、
わたしはその男と生活を共にすることになり、
その為、
我が家の本棚にはヴォネガットさんの本がいくつか並んでいます。
川名潤さんが装丁をされている本も何冊かあります。
以前、川名さんの事務所に別の件で打ち合わせに言った際、
どうやらそれの原画が飾られているのを発見して、
こっそりチラチラと眺めていました。

そして、昨年、早川書房さんから
「カート・ヴォネガット全短篇」が出ると知りました。
その装丁が川名さんで、
装画は1巻が和田誠さん、
2巻が100%ORENGEさん
3巻が長崎訓子さん、
やっぱりとても素敵です。
「いつか、私もヴォネガットさんの本に絵を描けたら嬉しいなあ、、、。」
なんて、想っていたのです。
いたのです!
神様!!
私でいいんでしょうか?!




意識は脱衣所にもどってきました。
絶対今、死ぬわけにはいかない。
この体調を治して、ヴォネガットさんの絵を描く!
立ち上がる力がみるみる湧きました。

「体調ワルイ
ヴォネガットさんの仕事依頼アリ」
私は同居人にポーンとメールを送りました。

神様、川名さん、早川書房さん、
その節は本当にありがとうございました!



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表紙もめちゃくちゃ素敵。ピンクのしおりがアクセント。


ヴォネガットさんのSFは
人間の根っこの悪いとこや弱いとこを
ポップに描かれているなあと思います。
最近インターネットやSNSを見て、
なんとも言葉で言えない気持ちになるのですが、
本当はおもっきし、言ってやりたいようなきがしています。
でも、だれのことも傷つけずに、
「ばーーーーーか!」って言う方法が分かりません。
私がばかだからです。
ヴォネガットさんが生きてたら、
今の世に上手に言ってくれそうだなあ。
それでもみんな笑ってくれるでしょう。




©Mizuki Goto
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# by zukkeenee321 | 2019-03-16 21:55 | work・ニュース

婦人之友さんでの連載「あのね」全15回、描き終えました。_c0164758_13050045.jpg

最終回の「しろいうま」を描いている時に友達がたまたまお土産にくれたうま。ミラクル。


2018年1月号より連載させていただいていた、
ちいさなおはなしの読み切り「あのね」が、
2019年3月号で無事に最終回を迎えました。

連載のご依頼を頂いた時は、
ものすごく迷いましたが、今はお請けして本当によかったと思っています。
「やるか」「やらないか」、で迷った時、大抵「やらない」を選択する私。
当時の私、よく決断した!

何より、こんな私に大事な5ページを託してくださった、
編集部の皆さんに、心から感謝をしています。
本当にありがとうございました。
毎月、陰気なラフを送る度、
「今回も暗くてすみません、雑誌の色を考えずにすみません」と言っていましたが、
編集の方がとっても明るく
「大丈夫です!」と背中を押してくださって
毎回救われていました。
本当に感謝しています。


いつも陰気な内容になってしまうので、
最終回ぐらいはシュールで明るくしようと思ったのに、
過去最高にドグラになってしまいました。
隠しきれない根暗。

最終回のタイトルは
「だれのしろいうま」
です。

婦人之友さんでの連載「あのね」全15回、描き終えました。_c0164758_22212195.jpeg


毎月違うおはなしを考えるのですが、
結局毎月同じようなことを言っている気がするなあ、、、と思っていました。

中島みゆきさんの曲で
「だれも悪くはないのに 悲しいことはいつもある」と言う歌詞があります。
そこだけ聴くと、とても陰気に思いますが、
どうしてか、希望とか底力のようなものを感じます。

この連載の根底には「悲しいことはいつもある」がひっついている気がします。

おこがましいこと限りなしですが、
うまくいくことばかりでない暮らしの中で、
読者の方に少しでも希望を持って頂けていたなら、
嬉しいです。

1年と3カ月間、本当にありがとうございました!


婦人之友さんでの連載「あのね」全15回、描き終えました。_c0164758_12305697.jpg

佇まいも内容もとっても素敵な、どっしり地に足がついた雑誌です

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# by zukkeenee321 | 2019-02-08 13:15 | work・ニュース

「おなみだぽいぽい原画展〜ねずみなげたみずのおと篇」in 彦根 行ってきました_c0164758_20001172.jpg

写真撮影はデザイン事務所「ミニマル」の正木さんです!すてき!


12月1日から彦根で
「おなみだぽいぽい原画展〜ねずみなげたみずのおと篇」がはじまりました。

前日に搬入がありました。
今回は3店舗同時開催ということ!
いつもなら、しっかり設計図を描いて、
何をどう飾るか決めてから搬入するのですが、
(意外でしょう?不安症なんです)
今回は、あまり考えずに、
使えそうなものを送って、その場で考えるという、
胃薬必須の大搬入大会でした。
でも、そんな不安は杞憂に終わりました。
だって、半月舎さんも、mittsさんも、& Anneさんも、
みなさん、びっくりするぐらい笑顔100満点だったからです。
優しい!すごい!優しい!
私はすっかり安心しきって、
お店の方やミシマ社さんに頼りながら、
ずんずんと搬入が終わりました!なんて搬入楽し!!
みなさん、ありがとうございます。



半月社さんには、絵本の表紙や、未使用原画、

「おなみだぽいぽい原画展〜ねずみなげたみずのおと篇」in 彦根 行ってきました_c0164758_20480402.jpg
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こちらは私の撮影。半月舎さん。
トリはミシマ社さんがたくさん作ってくださいました!


mittsさんには、ミシマ社のしかけ屋 長谷川さんが作ってくださった、
ぱんのみみぽいぽいアトラクションコーナーや、
みんなのなきたいきもち、なみだをコラージュしてつくる
みずたまりの参加型コーナー。
それからミシマ社さんとのご縁のきっかけとなった
山本ふみ子さん著作の「家のしごと」の表紙原画があります。

  
「おなみだぽいぽい原画展〜ねずみなげたみずのおと篇」in 彦根 行ってきました_c0164758_20183686.png
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この写真はmittsさんのインスタグラムから拝借、すみません。


& Anneさんには、
絵本の原画をずらり一周並べました。

「おなみだぽいぽい原画展〜ねずみなげたみずのおと篇」in 彦根 行ってきました_c0164758_20480612.jpg
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こちらは私の撮影。& Anneさん
ぽいぽいハウスも健在


どのお店も近くにあるのですが、
並んでいる本の雰囲気がそれぞれ違って面白いです。
帰りはリュックが行きより重くなっていました。おかしなこと!

「おなみだぽいぽい原画展〜ねずみなげたみずのおと篇」in 彦根 行ってきました_c0164758_20010465.jpg

正木さん撮影。各店舗でスタンプを集めて、おなみだ的スーベニールをゲット!
スーベニール(ステッカー)は3枚入り。バッジやマグネットにアレンジしてもよし。


それから、初日には細馬宏通さんとのおはなし会
「かえるの目、ねずみの口、ぱんのみみ」がありました。
私はかえるさんとお話しすると緊張してしまうので、
お話しの前はやっぱりすごく緊張したのですが、
& Anneさんがおやつに特製「ぱんのみみ」を出してくださって、
心が落ち着きました。

「おなみだぽいぽい原画展〜ねずみなげたみずのおと篇」in 彦根 行ってきました_c0164758_20531712.png

ぐるぐるタイプとノーマルタイプ
anneさんインスタグラムから拝借


かえるさんが
「この絵はどうやって?」
「なんでこんなとこに紙が貼ってあるの?」と
誰も気に留めないようなことを
一枚一枚聞いてくださったので、
なんでだったかな、、、と思い出しながらお話ししました。
なんでという理由はあまりないのですが、
でも、その時、そうじゃないといけなかった。
やっぱり理由はあるのです。

原画をアトリエの壁に時計のようにぐるりと並べて、
私は時計の針みたいにぐるぐるしながら、
少しずつ描いて、直して、消して、重ねていったこと
どの絵がおかしいか、
全部の場面を納得するまで絶対描き終えない、
それは人のためにじゃなくて、自分のために、
といった日々を思い出しました。
もう随分昔の話です。

「おなみだぽいぽい原画展〜ねずみなげたみずのおと篇」in 彦根 行ってきました_c0164758_19595031.jpg

おはなしの途中で、ある絵の天地が逆さまだと気付いた場面。
自分で飾っていて全く気づかない愚かさ。でも私の絵のあるあるです。


かえるさんがおはなしの中で
「後藤さんの絵は、描くというより、クラフトだね」と仰いました。
絵を描く時は「もの」をつくる気持ちで描きたいと、
日頃思っていましたが、
そうか、クラフトか!すごく納得しました。
だって、私、なんでも自分で作るのが好きです。
(この日のTシャツも、ズボンも自分で作ったお気に入り)
ズボンつくるみたいにワクワク絵も描きたいなあ。

「おなみだぽいぽい原画展〜ねずみなげたみずのおと篇」in 彦根 行ってきました_c0164758_20003135.jpg

ねずみへおてがみ ありがとう


自分でもスタンプラリーをしながら、
彦根の街を堪能しました。
人も、街も、鉄板焼きも、彦にゃんも、
全部好きでした。
また、いつか会いに行けるように頑張ります。

かえるさん、このような機会を与えてくださり、本当に心から感謝しています。


展示は11日まで、ぜひみなさんお越しくださいね。


©Mizuki Goto
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# by zukkeenee321 | 2018-12-07 21:03 | 展覧会情報

ダイナマイトみたいなきもち_c0164758_22332115.jpeg
いま、とても、
ダイナマイトみたいなきもち。
誰かに触ると爆発しそう。
だからひとりでいる。

©Mizuki Goto
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# by zukkeenee321 | 2018-11-27 22:35 | 日々のこと