西荻窪のウレシカさんで、
久しぶりの個展「わたしの空におなみだとぼく」がはじまりました。
内田麟太郎さんとの詩画集「空よ!」(アリス館)
私の「おなみだぽいぽい」(ミシマ社)
の原画と、描き下ろしが並びます。
コロナ禍ですので無理のない範囲でお越しいただければと思います。
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坊様は最近花が好きで、
保育園の帰り、花壇に花を見つけると動かなくなります。
坊様はわたしに花が咲いていることを教えてくれます。
「ワアーキレー」と言います。
地面から色々色色の花が生えています。
花がなかったら絵の具の多くは開発されなかったんじゃないかな。
こんなにじっくり花を見たのはいつぶりでしょうか。
あんまり長いこと帰ろうとしないので、
保育園の先生が心配して声をかけてくれます。
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産前に不安だったことは色々あるけれど(今もまあまあ不安だけど)
子供を好きだと思えなかったらどうしよう
それから描けなくなったらどうしようと思っていました。
その後、
わたしは坊様のことが大好きやばいになって
ずっとくっついていたいと思うようになりました。
描くことがおざなりになって、遠くに行ってしまいそうだったけど、
仕事を少しずつ再開して、
保育園もはじまりました。
絵はいつまでも待っている。
坊様といる時は離れたくないけど、
お迎えの時間になると
もっと描く時間が欲しいと思います。
つまりそれはとても充実してるということで
すんごい贅沢なことなんだな。
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展覧会の絵を飾っていて気づいたのは、
色味が以前より色色になっているということと、
絵の後ろに全部坊様がいることです。
(人から見るとどうでもいいことだな)
いつかある編集者さんに
後藤さんは生きることと描くことが直結していますねと言われて、
まったくピンと来なかったけど、
(そんなはずないと思った)
今、わたしが描くものは紛れもなく、
わたしの日々のそれなんだな。みつを。じゃなくて みづき。
それは人に左右されないわたしだけの根っこになるでしょう。
©Mizuki Goto
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