
長い間、ブログを放置してしまいました。
上京してすぐは、「毎日更新する」と意気込んでいたのに。
自分は変わってしまったのでしょうか?
いい感じで脱皮中と思いたいと思います。
ゴブリン書房さんから出版されます、
長薗安浩さんの小説
「ネッシーはいることにする」の装画を描かせて頂きました。
とっても光栄です。ありがとうございます。
この本は2008年の初夏に発売された
「あたらしい図鑑」の続編になります。
はじめて読んだ時から、私はこの本が好きで、
もう何度も読み返しています。
昨年のミシマ社さんの「夏のオススメ本」の企画でも、
紹介させて頂いたくらいです。
だから、装画のご依頼を頂いた時は、
心底びっくりしました。
この本を持って上京した私ですので、
なんだか「あ、一周した!」と思いました。
そう、地球は今日も廻る。
「あたらしい図鑑」について、ちょっとだけお話しすると、、、
創作することの原点の、
言葉や絵になる前の世の中にはなんの役にも立たない、
自分だけの大事な根っこのところのことが、
描かれていると思います。
例えば、、、今日私は、
スーパーでお惣菜を選んでいるおじいさんを見ました。
そういう時に、いつも胸が苦しくなります。
全然、意味わからないでしょう?
(物語の内容とも全然関係ない、私の個人的な気持ちのやつです)
でも、これ、私にとって絶対大事なやつだって思うのです。
私は、イラストレーターという仕事を志しまして、
上京してすぐは、
私の個人的な気持ちを仕事にのせることは蛇足と思っていました。
だけど、一周した今想うのは、
何をするにも大事なのは根っこだなあと思うのです。
だから、この本が日を追うごとに大事になります。
続編、「ネッシーはいることにする」の方は、
主人公が成長した数年後のお話なのですが、
私のうしろめたい原風景と重なって、
少し苦しくなります。
私は大人になってしまって、
ごまかせたり、逃げたりできるようになってしまったので、
ちょっと忘れていました。
気持ちが整理できなかった小さい頃の方が、
いい奴だった気もします。
上手に説明できませんが、
どうか手にとってみてください!