
9月11日より原宿のシーモアグラスさんで『おなみだ的◯◯点』がはじまりました。
今回は絵本の原画展でなく、絵本とは関係ないのですが、すこーしだけ繋がっている、パラレルワールド的な展示です。
当初は絵本原画展の予定でしたが、シーモアグラスさんの持つ、雰囲気を大切に、原画展ではない方法で、且つ、絵本も楽しんでもらえるような展覧会にすることにしました。
一番大切にしたかったのは、きっと、この先の私のテーマになってくるであろう、お金にならない、役に立たないことです。
『おなみだ的◯◯点』の『◯◯』は
そこにはなんでも当てはまること、
どこにでもつながる穴のようなものということ、
お金にならない、役に立たない「0点」ということ、
でも、線を一本引くだけで「100点」になるということです。

ゲストの方々には、絵本に出てくるモチーフである「穴」をあけたハガキと返信用の切手62円を同封してそれぞれにお送りしました。そこに「ひとり」もしくは「なみだ」をテーマに絵や文章、その他思い思いの方法で、表現して欲しいと無茶振りをしました。
それから、そのはがきを直接ポストに投函してもらうことにしました。切手を貼ったり、途中で郵便屋さんの手で触ってもらったり、ポストで作品が人を待ったり、アナログな肯定を大事にしました。(なんて役に立たないこと!!しびれますね)
全国のポストの「穴」をくぐって、いろんな人の手垢をつけて、我が家にやってきた「穴」は。穴収集家として、展示しています。
さて、皆さんの穴は、無事62円で届いたのでしょうか?それは確認しにお越しください。
あまりきちんとお話したことがない人でも、穴を通すと、人となりがよおく見えますね。
《豪華ゲスト》
・浅野萌ちゃん(制作中に京都から東京で自転車できました。そこでいろいろ考えてできた穴)
・安食史子さん(やさしさでつくろってくれる穴)
・石井聖岳さん(こわいような、でもすいこまれるような、ヒリヒリする穴)
・おくはらゆめちゃん(かなしいけど、きっとぜったいまいにちたのしい穴)
・おざわよしひささん(わるい穴かいい穴か、正解が切り取られた穴)
・下山ワタルさん(郵便屋さんが困惑した穴、それでも愛がつまった穴)
・つつみあれいちゃん(わたしの穴を埋めてくれる、アップリケのような大好きなカルテン)
・扉野良人さん(みづきちゃん、つきやぶれ!と目を覚まさせてくれた、ネズミ用の穴)
・長谷川実央さん(ひとりがたのしくなるまぼろしの穴)
・南谷佳世さん(ネズミがジャンプした、さみしくうれしい穴)
・モノポリーズ があこちゃん(不器用なあのこがひとつひとつあつめてくれた、わたしだけの穴)
があこちゃんのCDも発売中!!名盤ここで買えますよ!!

それ以外に、書き下ろしの謎多き作品群については、主人公が考察ノートに記していますから、ぜひ、ノートと併せて展示をお楽しみください。

さて、実は昨日は、メリーゴランド京都の鈴木潤ちゃんをお招きし、恐れ多くも対談をさせていただきました。
(お互い認識のズレが生じていましたが、私が人前で自分からしゃべりたいということは、これまでも今後も一切ありません)
満員御礼、きていただいた方、本当にありがとうございました。楽しかったのかな???不安です。
最近は、「絵本」と「読み聞かせ」がセットになっていると感じることが多いです。
私の時代には「読み聞かせ」という言葉はなかったし、
個人的には、本は、自分ひとりで読むものだと思っています。
(たとえそれが、だれかの声で読み上げられたとしても)
だから、ひざの上で、ひとり読む本について、
じゅんちゃんと2冊づつ本を紹介しました。
じゅんちゃんの紹介した本、面白かったなー。
どんな本だったか知りたいですか?
それでは、メリーゴーランド京都へお問い合わせください。
9月16日には、「小野明のひとり絵本夜話」があります!小野さんの絵本の考察は、豊富な経験と読書量、知識から的確に計算されたお話。「付け焼き刃ははげやすいと申しますが、、、」という談志の落語が始まってしまうような、私の暗黒面トークとは、真反対。絵本のプロフェッショナルなので、ぜひ、お楽しみください。
もしかしたら、私の絵本のお話してくださるのかもかもかもしれません、、、。どうしようか。
それにしても、お金にならない、いいサントラが流れていました。あはは。
とりあえず、今日はひさびさにゆっくり眠りたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
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