アトリエの壁に15枚、ぐるりと絵を置いて、
少しずつ描いています。
真ん中に私。時計の針のようです。
絵は1枚を50%まで描いて、
次の1枚をまた30%まで描いて、
違う1枚をまた10%まで描いて、
何度かそれを繰り返して、
それで、振り向いて最初の1枚を見たら、
20%に下がっています。
おかしいな。
というようなことを、もうかれこれ4年位やっています。
薄々気づいてはいたけど、
馬鹿なのかもしれません。
昨日、途方に暮れてしまって、
時計の外をみたら、
シルクを刷った時に下敷きにしていた布が、
キャンバスにぶら下がっていました。
この布は、絵じゃないのに、
なんと美しいこと。
布の前に置いた絵の
なんとあざといこと。
自分がはっとするような絵を
死ぬまでに15枚描けるといいなあ。
©Mizuki Goto
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