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みづきのぶろぐはからあげのふくろみたく zukkeenee.exblog.jp

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by 後藤美月

ねぼけたはっぱとはは


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しばらく読まなくなっていたウーフブームが再到来

「ねぼけたはっぱのえほん よんでよ!」
と何度もねだられました。
そんな絵本読んだ記憶はないが、
坊は「なんでよんでくれないの!?」と
少し怒っている。
脳みそをひっくり返して「寝ぼけ 葉っぱ 絵本」と
検索してみてもさっぱり思い当たりません。
しびれを切らした坊様が
「これだよ!」と指をさしたのは
ウーフの表紙のバッタでした。
はて?なんで??どゆこと?
「だからこれだよ!」とパラパラめくって
今度は本文の中のバッタを指差しました。
よくよく文章を読むと、、
おお!そゆこと!!

ねぼけたはっぱとはは_c0164758_19260773.jpeg

このお話の中で、バッタは脇役中の脇役で、
ましてや寝ぼけていたなんて、、
毎夜、寝ぼけながら読み聞かせている母の記憶には
全く残っていなかったのです。
それでも、母のほぼうわ言のような読み聞かせを
とても小さな一文まで
しっかり聴いてくれている坊様、ありがとう。

最近は自分で読むことも上手になった。

母の密かな楽しみは、
坊様に全くはじめましての絵本を渡して、
絵だけで想像して自分で思う言葉で読んでいるのを
こっそり聴くことです。

# by zukkeenee321 | 2022-05-14 19:42

ながいながい一週間


ながいながい一週間_c0164758_19351288.jpeg

インドア的アウトドア風読書


坊の保育園でコロナが出て、
一週間まるっと閉園になってしまいました。
仕事がピークだった母は、所々父にヘルプを頼みながら
日中は坊と、夜中は仕事、
ながいながい一週間(前週の土日も入れれば9日間)になりました。

濃密密な坊との時間で、白目に何度もなりました。
隙をみて、アトリエで仕事をしていると
「ははー」と言って入ってくる。
そうなると、手ぶらでは出て行ってくれないので、
いつか読んでやろうと取っておいた絵本群の中から1冊手渡します。

うーん、どれがいいかなあ、
あ、「ピッキーとポッキーのかいすいよく」はどうか?
ちょうどなつのおはなしよ。
今、坊が大流行りのカニ!見つけてさ。
帽子屋さんとパラソル屋さんで父のお土産も選んで、
タコの足にゅるりんの真似は絶対立ち上がってするでしょ?
最後にお弁当たべるっしょ。

ずっとマンネリだったワンオペ晩御飯を
弁当箱に詰めて、
部屋に布ひいて用意したら
ダッシュで手を洗って戻ってきた。
カニ(カマ)の卵焼き、カニカニ!
(おに)ぎり!ぎり!ふたあつ。
ピッキーとポッキーありがとう。

うーん、これはどう?
じゃあこれは?
どうもどれも気に入らない坊が、
自分で「これにする!」と持ち上げたのは
「こんにちは ウーフ」
ウーフ? 旧作だから絵も少ないしモノクロのおはなしだよ?
大丈夫かなあ?
いいの、これがいいの。
そうか、じゃあ読んでやる。
ははのひざのうえにのっかって、じっと聴いている。
言葉の意味、知らないものがどんどん出てくる。
解説の絵もないがずっと聴いている。

ウーフは坊に姿がそっくりです。
前から見たシルエットも、横のお腹のラインも坊そのもの。
よくよく見ると顔もそっくりだ。
目も口もウーフちゃん。
それで母が「ウーフちゃんってだあれ?」と聞くと、
坊は絶対自分の鼻に指をちょんとのせます。
あー自分でも似てると思ってんのね。
あー、母のひざがじんわりとおしめり、、しっこもれとる!

うーん、今日はとっておきの絵本よ
「地球のことをおしえてあげる」
ひとめで気に入り、早速読んでみる。
知らないこといっぱい。
地球? 緑と青の星、これ? 僕がここにすんでんの?
よくわからないよね。
ホクロ僕にもある。母にもあるんだよ。
ぼくのおうち、お洋服万歳してるの、
ゆきだるまにぼくもマフラー巻いてやる。
なんだ!なんだよ!と言っておでこをくっつけて相撲をとりはじめる。

忌々しい、オリンピックの開会式を見ていたら、
坊が急に思い出したようにこの絵本を持ってきて、
宇宙のページを探して開いて「いっしょ!」と
テレビと絵本を交互に指をさしました。
開会式をみて、宇宙を思い出すなんて、
この絵本、ちゃんと坊の心に届いてるんだな。


絵本があってよかったと思った
濃密密な一週間最後の日曜日。


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# by zukkeenee321 | 2021-07-26 06:04 | 日々のこと

えほんちゃんよみますか?はい!_c0164758_17055251.jpeg


ウレシカさんでの個展が延長分も併せて
昨日無事に終了しました。
お心を寄せてくださった全ての方に感謝しています。
ありがとうございました。
人と面と向かってお話しすることが
とても嬉しいことでした!


坊様、大好きだった絵本を余り読まなくなり
しばらくブーブやパズルに夢中でしたが
この度、第3期絵本ブームが到来しています。
絵本はいつでも待っている。おかえりよ。
だから安心して浮気するが良いのです。

第2期に一日中読んでいた長さんの
「ムニャムニャゆきのバス」
すっかり読まなくなっていたのに
朝ごはんのプチトマトを準備しているときに
「ゴロゴロとトマトがおりてくる。ベエベエ」とつぶやいたら
目がカッと見開き
「ベエベエ!」と言って絵本棚に駆け寄り持ってきました。
それから毎日ずっと「ベエベエ」です。

2期の時と読み方が違うのは
自分で「ベエベエ」「あんよ」といったり
身振り手振りが加わったり
バス停という謎のアイテムに気がついたりしています。
自分が成長することで
見えるものや受け取り方が変わるのは
大人も同じことです。
長さんの絵本はシンプルなのに
ずっとずっと発見があって一日中読めてしまう。
という発見を
坊様から教えてもらう母でした。
これからもできるだけ長く一緒に絵本を読もう。

今日、読んでと言ったのは
「ムニャムニャゆきのバス」(ベエベエ)
「ぼくのクレヨン」(ビュー)
「だくちるだくちる」
「くまさんのおなか」
以上、長さん
「こどもたちはまっている」
荒井さん、
「カペリーちゃん」
つつみあれいちゃん

寝る前にはまた何を読みたいかな。
きっとベエベエは読むでしょう。




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# by zukkeenee321 | 2021-05-04 17:34 | 日々のこと


わたしの空におなみだとぼくの毎日_c0164758_22595158.jpeg

西荻窪のウレシカさんで、
久しぶりの個展「わたしの空におなみだとぼく」がはじまりました。
内田麟太郎さんとの詩画集「空よ!」(アリス館)
私の「おなみだぽいぽい」(ミシマ社)
の原画と、描き下ろしが並びます。
コロナ禍ですので無理のない範囲でお越しいただければと思います。


坊様は最近花が好きで、
保育園の帰り、花壇に花を見つけると動かなくなります。
坊様はわたしに花が咲いていることを教えてくれます。
「ワアーキレー」と言います。
地面から色々色色の花が生えています。
花がなかったら絵の具の多くは開発されなかったんじゃないかな。
こんなにじっくり花を見たのはいつぶりでしょうか。
あんまり長いこと帰ろうとしないので、
保育園の先生が心配して声をかけてくれます。


産前に不安だったことは色々あるけれど(今もまあまあ不安だけど)
子供を好きだと思えなかったらどうしよう
それから描けなくなったらどうしようと思っていました。

その後、
わたしは坊様のことが大好きやばいになって
ずっとくっついていたいと思うようになりました。
描くことがおざなりになって、遠くに行ってしまいそうだったけど、
仕事を少しずつ再開して、
保育園もはじまりました。
絵はいつまでも待っている。
坊様といる時は離れたくないけど、
お迎えの時間になると
もっと描く時間が欲しいと思います。
つまりそれはとても充実してるということで
すんごい贅沢なことなんだな。


展覧会の絵を飾っていて気づいたのは、
色味が以前より色色になっているということと、
絵の後ろに全部坊様がいることです。
(人から見るとどうでもいいことだな)

いつかある編集者さんに
後藤さんは生きることと描くことが直結していますねと言われて、
まったくピンと来なかったけど、
(そんなはずないと思った)
今、わたしが描くものは紛れもなく、
わたしの日々のそれなんだな。みつを。じゃなくて みづき。
それは人に左右されないわたしだけの根っこになるでしょう。

わたしの空におなみだとぼくの毎日_c0164758_22555471.jpeg



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# by zukkeenee321 | 2021-04-15 23:44 | 展覧会情報

絵本を運ぶおしり


絵本を運ぶおしり_c0164758_11291348.jpeg


我が家賃貸のおとなりさんに
坊とほぼ同じ時期に産まれた坊様がいます。
時たまお互いのおうちに
小一時間程遊びに行くようになりました。
坊様同士はまだ少し緊張感がありますが、
対おとなに警戒心はほぼ無くなりました。

おとなりにお邪魔した日、
おとなりの坊様が
おしりを突き出して
後ろ向きでこちらにズイズイ向かって来ました。
それから、私のあぐらの上にちょんとおしりを落としました。
手には絵本を持っています。
あー、このおうちの坊様の「絵本読んで!」は
このスタイルなのか!
同じ方向を見て読むのな!

我が家の坊様の「絵本読んで!」は
絵本棚の方へおいでおいで、
もしくは、
読んで欲しい本をデモ隊のように
高らかに掲げて「うー!」と叫びます。
家事の手を止めて、母が絵本を開くと
対面に座り、紙芝居スタイルなります。

おとなりの坊様が私に絵本を読んで欲しいと思ってくれたこと
おしりをちょんしてくれたことが
うれしはずかし、、、
そして読み終わると
次から次に絵本を持ったおしりが突進してくるのが
なんとまあ愛おしかったです。


最近家で坊様と絵本を読んでいると、
いつもの紙芝居スタイルではなく
坊が私の太ももに半分だけおしりを乗せてきました。
あ“!? 
だれかにそんな読み方してもらったんか!?と、
一瞬、未来の嫌な姑の片鱗が見えたような、、、心がざわつきました。
が、
きっと、ゲームやテレビ三昧になるであろう坊様が
絵本を楽しく読める今のうちに
たくさんの人に絵本を読んでもらっておいでと
思い直します。
たまには坊様が絵本を運ぶおしりを母にも見せて。


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# by zukkeenee321 | 2020-12-01 12:01 | 日々のこと